歴史が好きなコスケです(`・∀・´)
過去のことを知るというのはすごく重要なことだと思いますし、ここで過去にどんなことが行われていたか、それを知るのは面白いです。
今回は、北海道開拓の礎を築いた囚人がはたらかされていた、網走監獄の実体を知ることができる博物館網走監獄へ行って来ました。
北海道に住む一人として、どうやって北海道は開拓されたのか、囚人が北海道開拓にどんな貢献をしたのか、それを知るのにはスゴく勉強になるところです。
今回はその博物館網走監獄に行ってきたのでレポートしてみます( ̄▽ ̄)
博物館網走監獄に行ってみた
先日行って来た網走監獄ですが、場所は網走市の中心部から少し外れたこのあたりにあります。
中心部から車で10分ほどでしょうか。
レンタカーがなければ網走駅からタクシーで来ても良い距離ですね。
コスケは車での観光なので、ちょちょっと車で来ました。
入り口にはこんな感じで、大きな門のようなものが。
この奥が駐車場になっています。
開館時間は8時30〜18時と非常に早い時間から空いてますが、閉まるのも比較的早めという印象。
朝早くから観光したい人には良いですね。
コスケも今回は開館時間ピッタリの8時30分に到着しましたので、その時間から入館しました。
ちなみにこの網走監獄、駐車場は非常に広く、100台以上は駐車できそうな感じです。
朝だからまだまだ閑散としていますが、非常に広い駐車場でした。
ここから網走監獄入り口に進むと、橋があります。
鏡橋という橋のようで、網走刑務所の外堀沿って流れる網走川を越えるのに、必ずここを通る必要があるようです。
囚人が簡単に逃げることができないようにする役割もこの橋にはあったんでしょうか。
これを渡るといよいよ網走監獄入り口です。
この先入るにはチケットを買わなきゃいけないのですが、買わなくても入れる場所に監獄食堂がありました。
囚人が食べていた食事を再現したものなんかが味わえるようです。
11時〜ラストオーダー14時30分とあんまり長く営業はしていないようですが、お昼時に立ち寄ってみても良さそうです。
中に入るにはチケット売り場で入場券を買う必要があります。
入場券は大人1,080円と少々高め。
とはいえ、ここはスゴくスケールの大きな博物館ですし、勉強にもなるので決して高くはない印象です。
この入館料は割引も有るので、JAFに入ってたりすると100円引き。
コスケはJAF会員ですからここから100円だけ割引きされます。
では早速は行ってみましょう。
正面入り口がここです。
ここから入場券を使って中に入り、でてくるまでは中は自由に移動して好きな場所を見ることができます。
入場券と一緒に全体図などが分かるパンフレットも貰えます。
網走監獄全体はこんな感じでした。
順路なども書いてるので、その通りに進むのが良さそうです。
この網走監獄には様々な重要文化財があります。
全部で8棟の重要文化財と、6棟の登録有形文化財があるようです。
これはしっかりみたいところ。
では早速見に行きましょう。
網走監獄内部をレポート
網走監獄には様々な建物があります。
順番に進んでいきました。
まずは正門からです。
網走監獄の正門
正門が堂々としたレンガ造りの門です。
ここから中に入ります。
ここには面会人待合室などもありました。
ちなみにこの正門、現在の網走刑務所と同じ形だそうです。
この奥に入って行き最初にみたのは庁舎です。
網走監獄の庁舎
網走監獄博物館全体をみる前に、まずは庁舎をみるといいようです。
建物はこんな感じ。
明治に作られた建物という感じですね。
中は網走監獄がどうやってできたか、歴史を知ることもできますし、そもそもなぜ網走監獄ができたのか、北海道に囚人が移送されてきたのか、そのあたりを知ることもできます。
ここをみると、北海道開拓のために囚人がどれだけ犠牲を出し力を尽くしたか。
そして、その囚人というのも決して殺人犯などの凶悪犯ばかりではなく、自由民権運動を政府から弾圧された、自由のために戦ったいわゆる政治犯といわれる人達が多くいたことが分かります。
この庁舎では9時〜ちょっとした食べ物や飲み物なんかも提供されているようですね。
この庁舎は、網走監獄入場後もゆっくり休める休憩所も兼ねているように思います。
基本外を歩いて見て回る博物館ですから、空調の効いたこの空間は貴重です。
網走監獄の職員官舎
この次にみたのが職員官舎です。
こんな感じで1軒の広さは9坪しかないようでした。
実際にこのような建物に職員は住んでいたわけです。
中は人形で実際の生活が再現されています。
土足厳禁ですが、靴を脱げば中にも入れるようですね。
もちろん、展示物に触ってはいけませんが。
台所は今とだいぶん違います。
明治時代ですから、戦時中のことをやっている映画などでもよく見るような台所ですね。
この職員官舎は休憩所も兼ねていました。
ストーブは置かれていますが冷房はないので、夏だと結構熱そうなんですが、そもそも北海道だし日陰には入れるからマシかな?
この後は、登録有形文化財である裏門をくぐり、同じく登録有形分解罪の哨舎をみて釧路地方裁判所網走支部法廷復原棟に行ってみました。
旧釧路地方裁判所網走支部法廷復原棟
この旧釧路地方裁判所網走支部法廷は全国で6番目に古いものだそうです。
入り口はこんなところです。
中にはいわゆる法廷があり、一番広いところはこんな感じで、人形などがおかれて当時の状況が忠実に再現されています。
こうして見ると、明治時代の法廷も今とそう大きく違いませんね。
この後は味噌醤油蔵や休泊所、漬物庫などをみて監獄歴史館へ。
監獄歴史館
監獄歴史館は、監獄の歴史や当時の囚人の暮らし、使っていたものなどが展示されているところ。
外観はこんなところです。
中には網走監獄の歴史についてしっかり紹介されていました。
1階と2階全て歴史や資料などが展示されています。
当時使われていたものの展示もあります。
手枷や足枷などの囚人を拘束する道具。
他にも農具や様々な道具の紹介が展示と共にありました。
当時の囚人の移動の様子なども人形で再現されています。
囚人服はこんなものだったようですね。
この網走刑務所の囚人達が北海道の開拓に貢献したのは間違いありません。
網走から旭川方面への道路を作るのに163kmの開拓をわずか8ヶ月で終わらせたようです。
北海道開拓に果たした役割は大きいですね。
しかし8ヶ月というのは短いです。
人海戦術なのでしょうが、今同じような工事をしても162kmの道路を8ヶ月で作れるとは思えません。
もちろん今ほど綺麗にならないとしてもスゴい作業量だったことが予想できます。
監獄歴史館をみた後は重要文化財の二見ヶ丘刑務支所をみました。
二見ヶ丘刑務支所
次は重要文化財の二見ヶ丘刑務支所。
ここは農場や作業場など囚人の食料を作る場所に様々な道具を作る場所として、刑務作業の中心をになう場所でした。
作業場、食堂、舎房などに分かれていて、ここで寝起きし作業に従事した囚人も多くいたようです。
食堂は本当に広いスペースで、実際ここで食事している囚人の様子も再現されています。
そしてここは観光できた人の食事できるスペースのようですね。
一応メニューがありましたが、選べる食事は少ないです( ̄▽ ̄;)
麦飯の定食にカレー、コーヒーなんかが頂けるようです。
この後、もう一つの重要文化財、舎房および中央見張所に行ってみました。
舎房および中央見張所
この舎房および中央見張所は5棟が放射前条に宇広がる舎房。
木造行刑建築物としては世界最古で最大規模だそうです。
入り口はこんな感じ。
天窓が特徴の大きな舎房のようです。
昔の状況そのままになっていて非常に歴史を感じる建物。
全体図はこんなところでした。
なるほど、これなら入り口に見張りを置けば、5棟もあるのに入り口、監視もひとつで済みますね。
よく考えられています。
今の時代なら2階3階と上に伸ばして、1階の入り口のみで出入りで良いのでしょうが、当時は高い建物は作るのが難しいでしょうから、こうして放射状にするという案になったのでしょう。
まずは中央見張所の部分に入りました。
結構広いです。
ここには展示物もいくつかありました。
実際に職員が使っていた猟銃やサーベルなどの展示もありました。
刑務官も囚人を監視するのに武器は必用ですし、何よりクマなどの獰猛な動物もいたので、その対策に猟銃が必用だったよう。
ここから各棟へ出入りできます。
奥を見てみるとすご〜く広い大きな棟なのがわかります。
非常に歴史を感じる建物。
明治45年の当時の写真もありますが、そのままですね。
今の建物がそのまま使われていたということ。
ここに沢山の囚人が入れられていたのです。
各舎の前には連絡用でしょうか、電話のようなものが付いていました。
天井には脱走を試みようとしている人の人形がありますね。
当時、本当にこうやって天井の天窓から脱出しようとした人もいたのでしょう。
天井が天窓になっていて、光が差し込んで非常に明るいです。
ただ、その分そこからの脱走にも気を使いそうですね。
天気の良い日なのですが、基本舎房内部は窓がありませんから、天窓がないと真っ暗になってしまいます。
各房のドアはかなり分厚い木の扉。
当時の使用感がそのまま残っていて、なんだか怖いような気分になりますね。
この後、浴場に懲罰棒、教誨堂などをみて終了です。
これが浴場。
15人同時に15分交代で入浴していたようです。
これは問題を起こしたときに入れられる懲罰房。
電気のない真っ暗な空間です。
そしてこれが教誨堂です。
広いホールで中央に何かが祭られています。
信心深い囚人もいたのでしょう。
網走監獄は勉強になるし歴史好きには興味深い場所
以上で網走監獄のレポートを終わります。
全体的に本当に勉強になることが多かったです。
北海道に住んでいますが、この土地を開拓したのはこうした囚人だったということを知ることができましたし、その囚人がどういう暮らしをしていたのかも知ることができました。
また、北海道が農業大国となったのも、こうした囚人の力があったから、なのかもしれませんね。
今回紹介しきれませんでしたが、二見ヶ丘農場などもすごい規模の刑務所でした。
以上、博物館網走監獄を紹介しました。
早足で回っても1時間半はかかるボリューム。
もっとじっくり見るのなら3時間くらい時間をとっても良いと思います。
すごく勉強になるところだったので、網走周辺に来たときにはおすすめの観光施設です。
是非来てみてください。
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