北海道の暖房器具 新築時に採用されてるのはこの暖房

温水パネル 北海道の家や設備・暖房や空調

北海道の冬は家の中にいれば暖かいと思うコスケです(`・∀・´)

北海道といえば寒いというイメージがあると思いますし、実際寒いのですが、それでも500万人以上の人が暮らしています。

それだけ寒い土地で暮らすにはしっかりした対策がされていないと、とてもじゃないけど子供から老人まで500万人も住めませんので、暖房設備はかなりしっかりしています。

今回は、北海道新築の際に採用されている暖房器具について書いてみようと思います。

コスケも北海道で生まれ育ってもうすぐ40年、実際に家も建てて北海道の暖房事情についてはそれなりに知っていると思います。

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北海道の暖房器具は新築の場合セントラルヒーティング

20年以上前まではFFストーブが一般的でしたが、それ以降の北海道の新築で採用される暖房器具は、圧倒的に多いのが温水パネル式のセントラルヒーティングです。

北海道でハウスメーカー巡りをしても、どこでも採用されているは温水パネル式のセントラルヒーティングでした。

7〜8割はこれかな。
もちろんそれ以外の暖房もあります。

コスケが家を見て回って2年ほど前ですが、タマホームなんかが採用している蓄熱暖房+電気式パネルヒーター、一条工務店なんかが採用している床暖房、土屋ホームなんかが採用している給排気とエアコン空調がセットになっている暖房(全館空調)などがあります。

でも、それ以外のほとんどのハウスメーカー、中小工務店はもちろんセキスイハイムなどの大手も含め温水パネル式のセントラルヒーティングを採用してます。

そもそも温水パネル式のセントラルヒーティングってなに?って人もいるかもしれないので、実家にあるのを例に説明します。

温水パネル式のセントラルヒーティングってこんな暖房

セントラルヒーティングというのは、いわゆるボイラーのような熱源を設置して、そこで熱を作り家中に届ける仕組みです。

そして、温水パネル式は、不凍液をボイラーで温め、それを家中にある金属製のパネルへ循環させ家中を暖めるという暖房設備。

実家のものは灯油で動くものなのですが、下にあるのが暖房用のボイラーです。

灯油ボイラー

上に見えるのは給湯器、下にあるのがセントラルヒーティングのボイラーです。
ここで不凍液を温め、各部屋へ循環させています。

家中にあるのが金属パネルで、そこで放熱し家を暖めるわけです。
そのパネルがこれ。

温水パネル

触れないほど熱くはならないので、ここに濡れた手袋なんかがのっかてるのは北海道あるあるじゃないでしょうか(´∀`=)

靴下とか手袋を暖めておくと、履いたとき暖かくて気持ちいいんですよね。

このパネルはほとんど窓の下に付いています。
窓から入ってくる冷気を暖める役割もあるからです。

リビングの大きな窓の下には、大きなパネルがあります。

リビングの温水パネル

一部屋に1〜2つのパネルが付いてます。
もちろん廊下にもあります。

廊下の温水パネル

廊下のはサイズも小さいし窓もないのでポツンと設置されてます。
こんな感じで、各部屋、各所に設置されてて、このパネルにボイラーで暖めた不凍液が流れてくるので家中暖かいのですよね。

セントラルヒーティングのタイプ

セントラルヒーティングにも色々種類があって、熱源や放熱パネルによって多少違いがあります。

とはいえ放熱パネルはほとんどどこも一緒で金属製のパネル。
一部、熱源+床暖房という一条工務店のような家もありますが、それ以外はほぼ金属パネルです。

熱源ですが灯油、ガス、電気の3種類です。

北海道で一般的なのは灯油です。
最近だとエコフィールなんかの省エネ設計のものもありますが、この灯油タイプが北海道で一番使われてるタイプです。

次に多いのが都市ガスが通ってる地域なら、ガスを熱源にしたエコジョーズなんかがボイラーとなってるところが多いです。

都市ガス地域なら灯油より都市ガスを採用する場合が多いです。
都市ガスの方が灯油より価格が安定していて安いですからね。

ただ、北海道で都市ガスが通っているのは一部の地域だけですから、全体で見れば灯油の方が多いでしょうね。

電気の場合は普通の電気ボイラーかヒートポンプタイプのものに別れます。
ヒートポンプタイプは最近の設備で新しいです。

今の北海道電力の電気代を考えると、通常の電気ボイラータイプは電気代が高くなるので、新しい家ではほとんど採用されてません。

もし電気で動くものを使うのならヒートポンプタイプかなと思います。

セントラルヒーティングが採用される理由

北海道の家でこのセントラルヒーティングが採用されている理由ですが、やはり家中の温度差を無くすためでしょう。

外が-10℃や-20℃にもなりますから、家の中は十分暖かくしないと身体の芯まで冷えてしまいます。

外出するにも、身体の芯まで温めてから外に出ればそこまで寒くない。
なので、家の中はどこでも十分に暖かい方が北海道民には好まれるのでしょうね。

以前はFF式ストーブという、煙突が外にでているストーブが一般的でしたが、これはストーブが設置してある場所、大抵はリビングですからそこしか暖かくなりません。

コスケも子供の頃に住んでいた家はFFストーブだったので、リビング以外は寒い思いをしました。

中学生の時、自分の部屋で寝ていると、ペットボトルの飲み物とか普通に凍りますからね〜。

今の温水パネル式のセントラルヒーティングは、家中暖かいので非常に快適です。

エアコンもサブ暖房に設置する家が増えてます

昔はサブ暖房といえばポータブル石油ストーブでしたが、最近はエアコンを設置する家も増えています。

夏も使えるし一石二鳥。

灯油代などが高騰していることもあり、冬の初めの頃、11月なんかは暖房なしじゃ辛いけど、メイン暖房で家中暖める必要もないという時期があります。

それこそ東京の冬の始まりくらいの気温の時でしょうか。

最低気温が一桁、最高気温が15℃前後という時は、さすがに暖房なしだと寒いものの、セントラルヒーティングを稼働させるほどじゃありません。

光熱費節約のためにも、エアコンを使うって人が多いと思います。
エアコンだとリビングだけ局所的に暖められますし、そのくらいの外気温だと光熱費も非常に安いですからね。

昔はその役目をポータブル石油ストーブがしていました。
今でも、エアコンの無い家は使っていると思いますが、空気汚染の心配があったり結露しやすいこともあるので、新築の場合は避けた方が良いし、エアコン付けてる家が多いのでそっち使ってますね。

以上、北海道の新築での暖房器具についてでした。

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